広間という発想。
投稿日:2010年05月24日月曜日 05時13分56秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 住まい設計
私は、設計の中で居間をという言葉を
使わないようにしています。
表現としては、広間。
この中に、食事コーナーとか、
ソファコーナーとか、畳コーナーとか。
こうして空間を扱っていく考えの先には
居間(リビング)という固定観念にとらわれないで、
それに続く空間をいかにして
考えていくかがあります。
東京の設計事務所に20年近くいましたので
都心の狭小宅地の設計を手掛ける機会が多く、
そこでは、こうした視点がないと
なかなか広がりを感じる空間ができません。
その中であくまでも、敷地条件やどの方向に
視線が広げられるかに限定されてきますが
壁を斜めにするという選択肢があります。
三角形の斜辺は一番長くなるため、
光を取り入れる面を大きくとることができます。
これを実践した広間のお話し。
ここでは斜めの壁の一部から直角の平屋部分を
出して さらに光だまりを創っています。
壁を斜めにするという手法は、
安易に用いると デットスペースが
生まれ易くなりますので、注意も必要です。
天井を見ていただくと手前と奥で
高さが変わっているのが分かりますか?
奥に来客用の畳コーナーがありますが、
ここが2,300mmの天井、
手前の広間が2,500mmの天井になっています。
このように部屋の性格によって
天井高さを変えることも重要です。
その外部にはデッキが連続しています。
手前がソファーコーナーになりますが、
右手の食堂コーナーは 厨房から
対面キッチンの位置にあります。
さて、奥にある畳コーナーですが写真で見ると、
欄間がガラスになっているのが見えます。
室内側から見るともう一つの写真になります。
このコーナーは両側から障子を出してきて
仕切れるようになっていますが
その時でも天井はガラスなので連続され、
広がりを保てるようになっています。
安全のため強化ガラスを使用して、
鴨居(障子の滑る上枠)のコーナーは
ボルトで天井から吊っています。
こうすればコーナーには柱が無くてスッキリ。
床もフローリングと畳が段差のない
同一面になっています。
また、写真のように畳縁もライトグレー色に
することで空間のつながりもしっくりします。
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安易に用いると デットスペースが
生まれ易くなりますので、注意も必要です。
天井を見ていただくと手前と奥で
高さが変わっているのが分かりますか?
奥に来客用の畳コーナーがありますが、
ここが2,300mmの天井、
手前の広間が2,500mmの天井になっています。
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天井高さを変えることも重要です。
その外部にはデッキが連続しています。
手前がソファーコーナーになりますが、
右手の食堂コーナーは 厨房から
対面キッチンの位置にあります。
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欄間がガラスになっているのが見えます。
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このコーナーは両側から障子を出してきて
仕切れるようになっていますが
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