一気に上棟となりました浜松物語2011。
少しずつ、施工状況を解説しておきたいと思います。

今回の計画地を地盤調査したところ、
1.5mまで、軟弱地盤層があることが分かりました。
この調査は、
スウェーデン式サウンディング試験(SS式)
と呼ばれる一般的な地盤調査方法です。
http://www.hokoku-eng.jp/gyoumu-doshitsujiban.html
SS式地盤調査1.jpg

木造の場合は、ほぼこれで地盤推定できますが、
S造やRC造では、ボーリング調査をして、
実際の土質サンプルを取って調べます。

さて、地盤改良が必要となった時点で
検討する工法は大きく分けて、
以下の3つがあります。
1.表層地盤改良
2.湿式柱状改良杭
3.乾式柱状改良杭

1.表層地盤改良:
 2m以内の改良に使われます。
 バックホー(パワーショベル)で、セメント固化材を
 土と混合攪拌、転圧して、地盤の安定と
 支持力を増強します。
 施工上、バックホーが自在に動ける敷地広さが
 必要ですので、今回は不適。
http://www.hokoku-eng.jp/gyoumu-hyousou.html
表層地盤改良1.jpg

2.湿式柱状改良杭:
 回転式掘削攪拌機、つまりドリル型を回転させて
 地面を掘り進めながら、先端から固化材スラリー
 (水とセメントを混合した物)を
 吐出させて、土と混合攪拌して、
 柱状の改良体を形成します。径は600Φ程度。
 現場に仮設水道と水と面とを混ぜるプラント
 (1.5m四方の箱)を置けるスペースの必要があり、
 また、水を加える分、残土がより多く発生します。
 今回は、場外残土処理をなくすため、採用しません。
http://www.hokoku-eng.jp/gyoumu-shhishiki.html
試験杭打設状況1.jpg
セメントパケット搬入1.jpg

3.乾式柱状改良杭:
 湿式柱状改良杭と同じ方法ですが、
 水を使わないで、直接セメント固化材を土を
 オーガ(ドリル)の正・反転によって攪拌・締め固めを
 おこない、柱状の改良体を形成します。径は500Φ程度。
固化材1.jpg

今回は、3.の乾式柱状改良杭を選定しています。
金額は、湿式より安くなりますが、
選定には、構造事務所や杭業者との検討が必要です。

杭検尺1.jpg

また改良杭工事は、建物基礎との芯ズレや位置出し、
基礎底版と杭頭高さ、
そして、杭頭処理をしっかりすることが重要です。

杭頭処理1.jpg

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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