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佐藤多佳子さんの『しゃべれど、しゃべれども』
家人が購入した文庫本ですが、
なにげに手にして読みかけて・・・即・没頭。
一気に読破してしまいました。

主人公は、噺家二つ目の今昔亭三つ葉。
頑固で、めっぽう気が強いが、
女の気持ちにはとんと疎い。

ひょんなことから、彼に落語指南を頼む、
個性的な4人。

内気なテニスコーチ綾丸 良、
クラスで孤立しつつ戦う姿勢を崩さない
小学生の村林 優、
世間を嫌う、無愛想な元舞台女優十河 五月、
悪態をつく元プロ野球選手湯河原太一。

4人に共通する悩みは、
対人恐怖症、口下手、表現下手、あがり症、
つまり、自分を表現するのが苦手な人びと。

これに、彼の師匠で、有名な今昔亭小三文、
その弟弟子で、テレビで映える草原亭白馬師匠
と、個性的な面々が登場。

とにかく、涙あり、笑いあり、切ない恋愛あり、
心に染み入る感動あり、
そして、最後に爽やかな、そして勇気のでる小説です。

1997年刊行のようですが、
その年のベスト1小説に輝いたとのこと。
いや、納得であります。

HDDレコーダーに溜まった番組を
消去したり、BDに移したりしているときに、
なんと、これが録画されているではありませんか!
主演は国分太一とか。
http://www.shaberedomo.com/

高校生の息子も、イイよぉ〜と言っていたと、
家人から聞くと、何だか嬉しくなりました。

こういう時代だからこそ、
必要な小説のように感じました。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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