富士物語2011のセントラル冷暖房。
投稿日:2011年08月18日木曜日 07時23分24秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 住まい設計
省エネは、なにも太陽光発電や
蓄熱暖房だけではありません。
高気密・高断熱を活かしたセントラル冷暖房も
規模のある住宅の省エネ冷暖房としては効果的。
また、廊下や洗面所といった
一般的に冷暖房がない部分との温度差による
住まいのヒートショックを防止します。
これは、高齢者には優しいですね。
山武(azbil/アズビル)のセントラル冷暖房システムは、
ビル空調制御システムで8割近いシェアを持ち、
これを活かして住宅用に新展開するとき、
その立ち上がり時期に、開発コンサルとして、
色々なお手伝いをした経緯があります。
http://www.azbil.com/jp/product/kikubari/energy/index.html
小屋裏収納よりも広い機械室を設けた富士物語。
この9畳ほどの空間が、セントラル冷暖房の
設備機器とダクト、電子エアクリーナー、
そして250φのダクトで埋まります。
通常は6畳ほどですが、
平屋で広範囲にダクトを廻しますので、
その辺りを考慮しています。
これまでのセントラル冷暖房と比べて、
ダクト径が250φを大きいですが、
その分、空気をゆっくりと循環させるため、
空調による不快な風・ドラフトが
ほとんど起こりません。
ごらんのような、ヤマタノオロチ状態ですので・苦笑、
設計当初からダクト配管経路を考えて、
設計を進めるとこが大事です。
また、当然のことながら自然通風ができることは前提、
ガラリ付き引き戸を基本として、
住まい内部の風の通り道も確保しています。
お盆前に、ダクトの先行配管をおこない、
電気工事との絡みを確認して、
壁の断熱工事(セルロースファイバー)へ入ります。
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