建築は、実際にその場所に出向いて、
その空間に身を置くことで、
自分自身に眠っている様々な感覚を呼び起こさせてくれます。

敷地に足を踏み入れた瞬間から、その建築家が、
その場所の環境に込めた思いを感じとることもできます。

東京では、身近に有名建築が目白押しで、
日々、そこに身を置くことはたやすいのですが、
地方となると、こうした建築に出会えることは
格段に少なくなります。

有名建築家というと語弊があるかもしれませんが、
社会的に評価されている建築家の建築には、
一種の場のエネルギーを感じることができる
と、個人的には、思っております。

建築と建物との違い。
それは、人に対して美的或いは詩的な感動、
その有無にあると考えます。
静岡県内にも、こうした建築を体感することができますので、
この機会に、是非体感して下さい。

<学生の皆さん>
以下の建築のうち、どこかを選択して
夏期休暇中に訪れて、その感想を写真と共に8/31(金)〆切。

・メールには、その建築への印象を記してください。
 (名前を忘れずに)
・写真はメールにて送付。
・タイトルのないメールは、はねられますので、気をつけて。
※このブログへのコメントではありません。
上記で各自、それぞれ提出してください。
但し、写真は1点、容量は必ず1MB以下として下さい。

1.芹沢銈介美術館:白井晟一
/静岡市駿河区登呂5-10-5
http://www.seribi.jp/sub8.html
1芹澤.jpg

2.駿府教会:西沢大良
/静岡県静岡市葵区相生町15-1
http://www.sunpukyokai.org/
※日本基督教団駿府教会は、あいているときしか入れませんので、
 スケジュールを確認して下さい。
 また、内部は主旨を説明すると、見せてもらえますが、
 必ずノートに記帳して、御礼を言いましょう。
2駿府.jpg

3.静岡県舞台芸術公園:磯崎新
/静岡市平沢100番1・・・屋内ホール・楕円堂まで行ってみましょう。
http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-110a/artspark.html
3磯崎.jpg

4.ねむの木こども美術館:藤森照信
/掛川市上垂木あかしあ通り一丁目
http://www.nemunoki.or.jp/kmuseum/index.html
4ねむ藤森.jpg

5.ねむの木緑の中:坂茂
/同内
http://www.nemunoki.or.jp/kmuseum/index.html
5ねむ坂.jpg

6.資生堂アートハウス:谷口吉生. 高宮真介
/静岡県掛川市下俣751-1
http://www.shiseido.co.jp/art-house/
1980 年日本建築学会建築賞
6資生堂.jpg

7.特種製紙Pam:坂茂
/駿東郡長泉町本宿437
http://www.tokushu-paper.jp/pam/index.html
※事前予約が必要です
7pam.jpg

8.秋野不矩美術館:藤森照信
/浜松市天竜区二俣町二俣130
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/enjoy/culture_art/akinofuku/
8秋野不矩.jpg

9.地球のたまご(OMソーラー研究所):永田昌民
/静岡県浜松市西区村櫛町4601
http://omsolar.jp/tamago/building.html
※事前予約が必要です
9地球卵.jpg

東京に行ける人は、下記で場所が
複数の美術館に出会えるのでお勧めです。
せっかくの夏休み、遠出をしましょう。
10.東京ミッドタウン
http://www.tokyo-midtown.com/jp/about/about01.html
10ミッドタウン.jpg
・サントリー美術館:隈研吾/内部撮影不可
http://www.tokyo-midtown.com/jp/design/suntory.html
10サントリー.jpg

・21_21DESIGN SHGHT:安藤忠雄/内部撮影不可
http://www.tokyo-midtown.com/jp/design/21_21.html
10安藤21.jpg

11.上野公園内美術館群
・国立西洋美術館:ル・コルビュジエ/内部撮影可
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
11西洋.jpg

・東京文化会館:前川国男/内部撮影可
http://www.t-bunka.jp/
11東京文化.jpg

・法隆寺宝物殿:谷口吉生/内部撮影可
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=00&mansion_id=M4
11谷口.jpg

※なお、建築内部で写真を撮る場合は、
 あらかじめ、学校名、主旨を説明して、許可を得てください。
 但し、美術館の場合は内部撮影不可の場合も多いので、
 外観写真でOKです。

【 重 要 】
もし、このレポート提出をしなかった学生には、
後期授業において、個別にレポート課題を
毎週1回/月、計4回の宿題を課すことにいたします。
課題は前期におこなったのスケッチトレース4課題。
Red & Blue、サヴォア邸、ファンズワース邸、落水莊。

これは、これでやるほどに腕が上がりますので、
こちらを選択されても構いません。

夏季休暇は、長いようで短いもの。
授業で、いつも言っているように、
空間の中に身を置くことで、
必ず、学生諸君の今後の建築に対する考え方が変化します。

では皆さん、熱中症に気をつけて、
有意義な夏休みを過ごして下さい。
後期に、また元気に会いましょう。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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