八丈島・漁具小屋の秘密。
投稿日:2012年08月14日火曜日 09時00分15秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: リフォーム設計
まだまだ続く、2時間半スペシャルの
裏舞台・・・、いや、建築談義。
住まいの前面横に立つ、漁具小屋。
本体と夫唱婦随の漁具小屋は、
漁師のご主人にとっても、住まい同様に重要な場所。
しかしながら、本体と同じ木造では、
とてもコストがあいません。
そこで、一連の単管パイプ工作物として、
作業性や資材の流用性を考えています。
http://www.ashiba-pipe.com/
基礎を兼ねるコンクリート土間は、
雨水に流入を防ぐため、周囲と内部で段差を設けています。
単管の柱は基本的に、この土間にアンカーされていますが、
強風域である八丈島の気候を考えて、
外周は、二重の柱による構成としその間に、
溶岩石を詰め込んで、重し替わりに使用しています。
そして、これが調湿効果のある腰壁の役割を果たし、
通風できることによって、その効果が高められます。
問題は、屋根とその防水でしたが、
幅200mmの杉板を母屋とタル木、屋根材とし、
さらに、それを三枚割りした押し縁で、押さえます。
防水ですが、ここではテントの白い生地を挟んで、
防水の役割を持たせております。
中央のトップライト部分は、
外部に使用しても黄変劣化しない
AGC旭硝子社製の耐候性シート厚8を使用していますが、
これは、基礎カバーでも、使われております。
これは、高価な材料ですが、いつもご縁のある
AGC旭硝子さんに、ご協力いただいております。
http://www.agc.com/polycarbonate/siyourei.html
単管、溶岩石、杉板、テントだけの
単純な構成ですが、図面化して、
施工側との協議、溶融亜鉛メッキ単管の仕上塗装と、
見た目以上に、手間と労力をかけて、
すっきりしたデザインとなっています。
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