米国東海岸・ポスト&ビームの加工背景。
投稿日:2012年11月05日月曜日 07時53分37秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: アメリカ都市風景
まずは、紅葉の美しい森の写真を
しばらく、ご覧下さい。
・・・・、どうです、癒されませんか?
ここは、ボストンから車で2時間ほど
山間に入ったところにある場所で、
今回ご紹介するベンソンワーキングの
工房があるところです。
http://bensonwood.com/gallery/
この会社は、ポストアンドビームと呼ばれる
柱・梁工法、つまり日本の在来工法にあたる
建築を手掛けている会社。
東海岸の住宅スタイルに
ニューイングランドスタイルというのがあり、
これには、この工法がよく使われています。
ここでは、オーク材の大断面をよく使用するそうですが、
この他に丸太の加工や工場などの古材を集めきて、
それを再生・加工して、建築に再利用したり、
幅広い活用を行っています。
日本では、こんな山の中に運んできて
採算が合うんだろうかと思われるかも知れませんが、
ガソリンの値段が日本の1/3、
高速道路が無料という社会背景が為せる技ですね。
工房の前では、木材を自然乾燥させていて、
鉄骨とトラスの素朴な造りですが、どことなく日本的。
内部では、ちょうどオークの大断面材を
加工していました。
写真の通り、単純ではありますが、
日本的な仕口加工をおこない、金物を使用していません。
しかも、これがまた、水もしたたるフレッシュウッド。
人間では、水もしたたる、とは良い表現ですが、
これが木材ともなると大変なことです。
後から乾燥してくると、
割れが入ったり、狂いがきたり。
とにかく、日本では絶対に使用しない。
ところが、ここではそうした割れが入っても
十分に構造的に対処できる大断面を使用するため
問題ない、ノープロブレム??
いやはや、その大らかな木材の使い方に
少々と惑いながらも、
そんな素朴な考えだからこそ、
至る所の、あらゆる施設に木材が使われているんだなぁ
と、ある意味では納得した次第。
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