便所1.jpg
階段下に便所を設けるというのは、
我々にとっては、最終手段・・・、
といいますか、避けるべき手法ではあります。

しかしながら、住まいに絶対こうということはない、
さまざまな条件が重なり、やむを得ず、
ということも起こりえます。

それに直面したときに、迫る現実は、
斜め天井と低く抑えられる開口部の問題。
どちらも、閉塞感と暗がり感を引き連れてやってきます。

ここでは、階段方向に直行させることで、
階段外の天井を確保し、
カウンター形式の洗面ボールで足元を解放。
通風用の窓は、低くなってきますが
洗面前が、妙に明るい。

その仕掛けは、階段外の天井に、発砲ビーズを敷き詰めて、
断熱材代わりにしつつ、その空隙から
柔らかい光を取り込む仕組み。
便所光天井21.jpg
縦長の窓を備えた明るい階段室が、
便所を取り囲むようにして、2階へ導く動線となり、
強化ガラスで被われたビーズ入り天井が顔を出す。

夜は、便所の光が天井全体から漏れて、
逆に、階段室をライトアップ。
また、階段下の三角壁が鏡に映り込んで、
なんとも不思議な光景を創り出しています。

カウンター下には、購入キャビネットで
トイレットペーパーや洗剤を置くはずでしたが、
建て主さんも、これはこのままシンプルにしたいと
置かずじまい。
予想以上の効果をもたらした階段下便所です。
K西外観1.jpg

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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