・所在地:静岡県静岡市
・主要用途:専用住宅
・敷地面積:213.41m2
・延べ面積:118.41m2
・2階建て
・竣工:2013年12月
・構造:静岡県産杉材Jパネル落とし壁工法
・しずおか木の家推進補助事業
・施工:大隆木内工務店

・建設プロセスと設計・施工ポイントはこちらから。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201706/article_13.html

日本平のすそ野に造成された計画地は、
静岡市内を見下ろす眺望が魅力的な場所にあり、
この風景と環境を最大限に取り入れ、
開放感がありかつ、プライベートも
しっかり確保した住まいとなっています。

大きめの農業用倉庫が向かい合い、
中庭的な空間を創り出す配置計画となっていて、
隣地地盤が1.3m高い南側住戸からの視線を、
この片流れ屋根の倉庫で緩衝する役割を持っています。

1.4mの庇により夏の日射を防ぎつつ冬の日射を取り入れ、
バルコニーや玄関を包み込んでいます。

在来工法よりも粘り強い木造モノコックを構成する
静岡県産杉材Jパネル(国産材3層クロスパネル)を
柱の間に落とし込み梁を組み込んでいく、
落とし壁工法を採用しています。

この構造壁のほとんどを仕上げ材として現しにすることで、
内部造作工事を大幅に軽減し、柱と梁、壁天井の
Jパネルが現しとなった室内空間は、
木材による自然の調湿環境を備えています。

また、広間上部の吹き抜け部分は、
階段と通路上廊下だけの壁が無い空間のため、
南面の床固めの構造的な意味でキャットウォークを設けて、
直交梁だけでなく、檜の無垢板材の落とし込みを
併用することよって、粘り強さを加えるとともに
光と影による効果の空間的アクセントとなっています。

構造Jパネルは洗面・便所の引き戸脇の間仕切り壁
としても活用して、できるだけ内法空間を広げること
にも役立てて、さらに、構造から出る端材も活用して、
家具にも活用しています。

設備的には太陽光発電と太陽熱利用によるガス給湯器の
Wソーラーシステムを採用して温水床暖房を主体にしています。

http://blog.with2.net/link.php?460485
↑よろしければ、クリックをお願いいたします。
  ・・・どうも、ありがとうございました。

http://house.blogmura.com/