静岡・中ノ郷の家
投稿日:2018年02月02日金曜日 11時08分25秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: アトリエMアーキテクツ
・所在地:静岡県静岡市
・主要用途:専用住宅
・敷地面積:232.74m2
・延べ面積:164.50m2
・2階建て
・竣工:2001年8月
・構造:集成材軸組工法+枠組壁工法
・施工:大隆木内工務店
近くに駅があり、人通りの多い前面道路からのプライバシー確保
が必要な敷地でした。奥行きの深い敷地形状を利用して、
前面に駐車場棟と来客用駐車場を、奧に住まい棟を設けて
それぞれを分離し、その間に玄関と庭・バルコニーを設けて、
プライバシーを確保しています。
玄関脇には事務所スペースをとの要望のため、
広めの玄関としてその奧に生活動線がありますが、
階段の手摺壁を縦格子のスクリーンにしてその境界を分けています。
玄関と広間上部の吹抜と通路には構造梁が掛けられていて、
照明化されていますが、ここは将来のための個室増設空間で
手摺部分床には、照明・コンセント・スイッチの予備配線が
用意されています。
南全面の開口部からは、道路向かいの緑地の緑を取り込んで、
2階に居ながら緑豊かな風景が楽しめるようになっています。
上部には日射調整のための杉スクリーンがかり、
西日と近隣からの視線をカットする両袖壁が持ち出されています。
自邸兼アトリエで実践した集成材軸組工法+枠組壁工法による
木造ハイブリッドを採用した住まい。接合部は伝統的な仕口と
16φインサートボルトの併用で、壁には2×6材の壁が挿入されて
構造用合板による面剛性で筋交いによらない在来工法です。
主柱は222mm角(8-3/4インチ)、大梁は171mm(6-3/4インチ)
×413mm(16-1/2インチ)、小梁130mm(5-1/8インチ)×171mm
(6-3/4インチ)というように、米国の標準流通材の断面寸法として
日本側で木拾いをして、シアトルから清水までコンテナで
直輸入した米松集成材を使用しています。
床剛性は米松206デッキング(本実)材を敷き詰めて確保して、
それをそのまま階下の天井仕上げとしています。
その上に、遮音用の強化石膏ボード厚12.5、構造用合板厚12を
設置しています。外壁は防火サイディングに杉押縁を加えて、
既製品を使いながら柔らかい外観を創り出しています。
内部床はメープルフローリング、壁は紙クロス(ルナファーザー)AEP塗、
天井は水平剛性の米松デッキング材を現しとして、
木材や自然素材に包まれた室内環境となっています。
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・・・どうも、ありがとうございました。
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