静岡・岩本本町の家
投稿日:2018年04月12日木曜日 14時34分15秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: アトリエMアーキテクツ
・所在地:静岡県静岡市
・主要用途:専用住宅
・敷地面積:77.36m2
・延べ面積:71.36m2
・2階建て
・竣工:2010年5月
・構造:枠組壁工法
(信州材赤松/唐松使用国産材枠組壁躯体)
・施工:久保田建設
静岡市中心部に位置する敷地は、
間口4.5m奥行18mの細長い敷地。
西側は同規模の空き地がありますが、東側は隣家が
ほぼ境界線上に建っており、屋根の樋部分は越境している
ような状況でしたので、住まいを考える上で、
どのように施工するかも重要なポイントでした。
前面道路側に2台駐車場を取り、その奥に間口3.6m・
2層ボリュームの箱型を収めて、その吹抜の一部に
2階を配するシンプルな平面・断面計画として、
その中に必要な諸室を配置しています。
南面から取り入れる陽射しを建物奥まで引き込むような
最大の開口部を設けつつ、玄関ポーチの庇兼夏の日差しと
西日をカットする袖壁付き屋根が1.4m跳ね出しています。
中空にある梁と柱は、将来的にバルコニーを増設するために、
あらかじめ用意されています。
ワンルームのLDKと階段収納の吹抜には、
通路と透明ブリッジが取り囲んで南への通路が明るさを
邪魔しないように考えられていて、道路向こうにある高校敷地の
街路樹の緑が住まいに取り入れられています。
キッチンと並びの食堂造作テーブルは、
椅子と収納付き畳ベンチが壁側に南面まで伸びていて、
一部はソファの役割も果たしています。また食卓脇の階段下には、
テレビ・オーディオ機器や収納となっています。
L=2500mmのキッチンでは作業スペースが限られるために、
レンジサイドに油跳ね防止のステンレス板を設けて、
それを横にすることでサイドカウンターとしています。
また壁付レンジフードのための補強垂れ壁を造り、
独立型フードのように扱うことでコストダウンを図りながら
奥行き空間の広がりを確保しています。
1階奥にある個室には、造作ベットと机・クロゼットが用意されて、
洗面ユーティリティ・浴室へ連続しています。
2階のワンルームの広間吹抜面は、全面開口部となっており、
両側が扉、中央が腰付き通風用引き違いとなり、
採光・通風・遮蔽のそれぞれの役割の透明・不透明ポリカーボネート
で構成され、その個室には2.5m巾クロゼットが設けられています。
内部床はメープルフローリング、壁・天井は、OSB合板素地貼りを
標準としていますが、浴室・洗面ユーティリティは
明るさとゆとりを求めて、ナファーザー貼り+ホタテペイントによる
調湿空間と連続する浴室としています。
この住まいは、信州材による国産材枠組壁工法開発補助事業の
試行建設プロジェクトに認定されて、
その構造躯体の2×4材には信州赤松と唐松が使用されています。
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・・・どうも、ありがとうございました。
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