・所在地:浜松市曳馬
・主要用途:専用住宅
・敷地面積:90.96 m2
・延べ面積:79.54 m2
・2階建て
・竣工:2011年6月
・構造:枠組壁工法
(信州材桧使用国産材枠組壁躯体)
・施工:常盤工業


浜松市の閑静な住宅街の一角にある台形型変形敷地27坪に
4人家族の住まいを計画する。
規模・予算共に非常にタイトであるため、無駄を省いた
敷地形状そのままを建物外形として、それを片流れ屋根の中に
収めていますが、変形地ゆえの平行でない壁が
建物内部に広がりを与えています。

1階には2.7m奥行きのポーチ兼ガレージを設けて、
雨が降っても後席は玄関先に直接降りられます。

 

主寝室は5帖ほどで壁も斜めで普通のベットが入らないため
下部収納付き造作ベットを2つ設け、また床を250mm下げて
天井高さを2.6m確保つつ、2つのクロゼット上部にも
収納スペースを創り出し、収納量を確保しています。

 

1170mm幅しかない洗面所ですが、トップサイドライトと
幅15cm高さ90cmのスリット窓で、明るさと風通しを確保しています。
また洗濯機脇に幅31cm奥行66cmスライド式タオル収納
が用意されています。

 

2階のキッチンにはサービスバルコニーを用意し、
対面する広間は造作テーブルと収納付き畳コーナー、
カウンター棚によって色々なレイアウトで生活シーンをサポートします。
6.5帖の子供室は幅2.7mのクロゼット付き、中央に既製品の
二段ベットを置き、その両サイドに造作机を本棚があって、
適度な距離を保っています。
付属する幅4mのバルコニーは1.4mの屋根の中にあります。

 

この建物の形状は、『静岡・岩本本町の家』に類似していますが、
オープンハウスを見学して、この住まいが良いということで継承しています。
内部床はメープルフローリング、壁・天井は、OSB合板素地貼りを
標準としていますが、広間の勾配天井や厨房はナファーザー貼り素地張りで
全体の明るさを確保しています。
また洗面所はホタテペイント塗で調湿性能を加えています。
浴室外部には上部サービスバルコニー下を活用した坪庭と目隠し塀があり、
浴室から連続した広がりがあります。

駐車場アプローチは砂利敷き・コンクリート平板に住まい手の発想による
珊瑚砂利で構成され、1年後には枕木とサツキツツジが加えられ完成しました。

またこの住まいは、信州材による国産材枠組壁工法開発補助事業の
試行建設プロジェクトに認定されて、その構造躯体の2×4材には
信州桧が使用されており、構造構成でも
『静岡・岩本本町の家』と同じ思想で成立しています。

 

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