築200年の蔵2棟の改修工事に携わってからもう三年。
といっても、設計だけを続けていたわけではなくて、
敷地全体の建物の今後の建て替え計画や分割手法、
既存樹木の移植や既存建物との連携など、
様々な検討の一環でした。

足の踏み場もないほどの物が詰まった蔵を
まずは現地調査をして、既存図面を作成しながら
躯体の状況を把握することからスタート。

真夏の蔵の中での現地調査は、なかなかハード。
蒸しかえる暑さの中ですが、
漆喰と木造躯体の蔵の中は、外部の酷暑に比べれば
まだましではありましたが。。。

こうして寸法を描き起こしてから、
3DCADによる図面化と模型を製作して、
基本的な補強構造計画を考えます。

ここでは、すべてを全面改修する予算はかけられないので、
部分改修として、躯体補強計画および外部漆喰壁補修と
内部の収納計画に絞っての改修計画となりました。

設計がまとまり、見積および調整も終わって、
改修工事に入ったのが、ちょうど一年前。

そのころ、ポツンと一軒家と大改造!!劇的ビフォーアフターの
初コラボ番組のリフォームも始まり、
ちょうど、この蔵の下屋の銅板を剥がして、
私の教えております静岡産業技術専門学校の学生たちに
手伝ってもらって、加工・取付工事をおこないました。
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202003/article_9.html

築200年の蔵の下屋の銅板が、
築150年の古民家リフォームへと
学生たちの若い人の力で、受け継がれていくのも感慨深いです。
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202004/article_3.html

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  ・・・どうも、ありがとうございました。

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