住まいの省エネルギー性能を設計通り確保するために4
投稿日:2021年06月03日木曜日 18時01分51秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 省エネルギー住宅
静鉄ホームズの技術力・パネル化による躯体工事のお話し。
https://www.shizutetsu-homes.co.jp
躯体を担当していただく静鉄ホームズさんとは、
昨年放映された静岡市内の黄金みどり茶園さんの
ポツンと一軒家と大改造!!劇的ビフォーアフターの
初コラボ物件も担当していただきました。
・ポツンと一軒家・大改造!! 劇的ビフォーアフター佐藤家・Special Thanks!
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202003/article_9.html
・静鉄ホームズ・劇的ビフォーアフター現場スタッフブログ
https://www.shizutetsu-homes.co.jp/staffblog/topics-10650/
今回の住まいは久しぶりの枠組み壁工法。
元々この工法が多かったのですが、
・静岡・伊豆高原の別荘
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201712/article_4.html
最近は、Jパネルを使った在来工法の落とし壁工法が
続いておりました。
・Jパネル住まいの設計施工ポイント
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201706/article_13.html
・Jパネル住まいの設計施工ポイント2
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201707/article_1.html
・Jパネル落とし込み構法商品住宅『木香の家』
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201707/article_2.html
在来工法に比べて、構造的特性から躯体の気密性を高めることが
容易な枠組み壁工法ですが、
そこは、施工精度が整っていることが前提です。
今は枠組み壁工法でもパネル化が当たり前ですが、
パネル工場での事前打ち合わせは、欠かせません。
本体工事は、富士の平和建設が担当しておりますが、
躯体工事は、私の住まいを数多く担当していただいている
静鉄ホームズ(旧片瀬建設)の大井川フレイミングセンターさんが
担当してくれました。
このJV施工は富士の住まいでもおこなわれたことがあり、
住まい見学をさせていただくと、
住まい手同士が知り合いという奇遇な縁もありました。
・富士 吉原の家
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201712/article_7.html
通常の住まいの約2棟分の規模があり、
ほぼ平屋建ての中に中庭と一部2階があり、
吹抜や折り上げ天井など、複雑な構造形式となっていて、
打ち合わせに際しては、模型をはじめ
先行して軸組図や軒先詳細図を描き、
静鉄ホームズ側でも、躯体の3D設計をおこなってもらいました。
この3D設計は、パネル製作機械とも連動するとのことで、
私のBIM設計のVectorworksarchitectに取り込んで、
より躯体の内容を確認することができました。
また建て方の前に、床下の設備配管工事が完成していますので、
その床から立ち上がっている給排水冷媒ドレイン配管も、
きっちりと必要なパネル下枠に穴を空けて納めてくれます。
ドリルで穴を空ける時も袋を併用して木くずが落ちないように、
その都度周囲の清掃は適宜おこなわれますが、
不要なゴミを出さない配慮ですね。
いつもながらのパネル施工精度ですが、
いつも感心するのが屋根パネルの施工。
片流れ屋根の谷部、その中から少し立ち上がった片流れ、
片流れと切妻への架構形式の切り替えなど、
難しい取り合いも、難なく立ち上がってきます。
この辺りは、躯体架構の打ち合わせを重ねてきましたので、
安心して現場監理をしていられます。
建て方中は、一日中足場の上や現場に張り付いて、
躯体状況を確認するのが、いつもの私の流儀となっています。
今回の建物は、壁量計算上に南棟、北棟の2つの建物として
計算されていて、南棟に接続する2台ガレージも含めて、
それぞれ3区画が構造成立する構成となっています。
ガレージは、母屋の建て方時のレッカー据付場所となるため、
母屋建て方終了後に、ガレージベタ基礎施工、
ガレージ建て方と二段階方式となっています。
スパン6.3mをとばすのは、オーシカさんの木質Ⅰビーム
TJI(ティージェイアイ)と側根太・端根太・転び止めに、
LSL(ティンバーストランド)を使用しています。
http://www.oshika.co.jp/business/reserve/ew_tji.html
こうして2回に分けて40日の間におこなわれた建て方は、
母屋が床土台から屋根までがレッカーで6日間、
ガレージの建て方ユニックで3日間で完成しました。
それぞれの屋根架構最終日には、
ルーフィング施工も追っかけで入って、
建て方完了と同時に、ひとまずの雨仕舞いが
完成するので、その後の雨の心配もありません。
今年は、早めの梅雨入りとなりましたので、
ガレージの建て方は梅雨中でしたので、
天候をにらみながら、中断して施工日を調整しましたが、
大井川フレイミングセンターさんの他の建て方との
タイミングを調整して、無事完了しました。
今回もお世話になり、ありがとうございました。
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・・・どうも、ありがとうございました。
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