セントラル冷暖房の性能にはダクトレイアウトが重要
投稿日:2021年08月06日金曜日 10時37分55秒
投稿者:アトリエMアーキテクツ カテゴリー: 省エネルギー住宅
現在の住まいでは、省エネルギー性能を上げて
住まいの快適さをパッシブに求めることは必須です。
また、高気密高断熱の性能を高めるばかりではなく、
外部サッシの遮熱・断熱の選択、
卓越風を考慮したウィンドゥキャッチャーとしての
開ける方向の選択、
さらに、屋根や庇による日射遮蔽等々、
住まいの建築計画として併せて考えるべき点が多々あります。
それらを考えながら住まいの体幹を構築しますが、
今回は、各室にエアコンという選択肢は当初からありませんでした。
さりとて、パッシブで賄うには大型過ぎる。
私の場合、アズビル(旧山武ハネウェル)社の
セントラル冷暖房システム開発に30年前の
立ち上げ時にコンサルタントとして関わった経緯もあり、
その秀逸の機械制御の省エネ性能に注目しており、
これまでも7軒に採用しており、
住まい手の満足度はとても高いです。
アズビル・きくばり
https://www.kikubari.com
現在では機器の性能や操作性能も上がっていますが、
それは、次の機会に。
アズビル・きくはりを導入するに当たって注意することは、
ダクトレイアウトを躯体計画の中で
しっかりと見極めておくことです。
これは、メーカーの平面図レイアウトが出た段階で、
設計側がその位置での梁や下がり壁、天井高などを
十分にチェックする必要があります。
枠組み壁工法の場合は、通常のパネルH=2450ではなく
ハイパネルH=2750として通常の天井高さ2400との
懐をダクトスペースとして確保する必要があります。
また、電気配線や第三種換気扇、レンジフードの
ダクト経路との干渉も注意が必要です。
こうしたことに併せてマグサの位置も開口部直上にするのか、
ハイパネル直上にするのか、
ダクトレイアウトに応じた変更が必要です。
枠組み壁工法でもパネル化は当たり前なので、
躯体決定時には、ダクトレイアウトとの
すり合わせが済んでいないと、
躯体後に大変な状況が発生することもありますので、
設計力が問われることになります。
これをセントラル冷暖房メーカーにチェックさせるのは
本末転倒なので、設計者の責任において、
フィードバックすることが必要というのが私の私見です。
やはり、居室のみならず、廊下や便所、洗面所ユーティリティが
均質な温度なる住まいの快適さは、
扉が少なくなるプランニングと併せて良い選択だと思います。
しかし、それにしても縁の下の力持ち、
ダクト本数が凄いことになっているなぁ。。。
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・・・どうも、ありがとうございました。
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