今、福島はバラの季節。

 20年以上前の深夜、友人が「100万本のバラ」というカラオケを歌う。すると、その歌はがんがんと僕の心を打ち揺さぶる。その時、設計者たるものこうでなくてはなどと考えてしまった。
 そして次の店、彼にさっきの歌をもう一度とリクエスト、歌ってもらう。
再び聞き、あろう事か「独立しようかな」などと思ってしまった。どの部分が響いたかは今も不明なのである。
悪い酒だったのかもしれない。

 最近、久しぶりにその事を思い出し、じっくりとその曲を聞いてみた。

 きっと・・もっと純粋に建築と向き合いたい・・と思ったのではないかと感じた。

 初心忘れるべからずなのである。

 ・・・聞いているうちに・・・
         今度はバラを贈ってみたくなってしまった。

 100万本は無理でも89本なら・・・と。
そしてバラを火曜日に予約注文。
しかし持っていくのは大変照れくさく、まるでタキシード仮面になった気分。
写真はその時のものです。

 この曲は僕を妙な気持ちにするのかもしれません。

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