昨年末、フランス料理でお腹を壊す。
昔、村山首相がフランスでのサミットに行き、お腹を壊した。その理由は慣れないものを食べたから・・との話が思い出された。

 好物は山菜と果物である。

 この機会に、その観点からみた福島の素晴しさを考察したい。福島は年間を通し山菜・果物が押し寄せるのである。

 2月から3月はセリやフキノトウが素晴しい。特にセリはスーパーで販売しているものと、里山に自生しているものとは味はまったく別物であり、自然の素晴しさを体感できる。味噌汁や炒め物が望ましい。
4月は山菜はあまりない。しかし福島には桜の名所が多くあり、里山の山桜も素晴しい。それらを見ながら自然の恵みではないが、焼き鳥、ホルモン、餃子で一杯がお勧めである。
5月からは本格的な山菜の時期に入る。タラノメ、フキ、コシアブラ、ワラビ、ゼンマイ等々と続くのである。
6月にはついに果物が始る。さくらんぼ、ブルーベリーである。そして山菜では幻のマメ団子が出来る。
7月はさらに桃が追い討ちをかける。一概に桃といっても様々な種類がある。でてくる時期も味も違うのだが、味は分かるが銘柄を覚えられない。そのためここでの紹介は差し控えたい。言いたいのは「硬くて甘い桃が美味い!」ことである。これは産地でないとなかなか手にはいらず、その味を楽しめるのは福島ならではである。
8月は葡萄が始る。葡萄も捥ぎたてはまったく違う。
9月は梨である。そのみずみずしさは同時期に出る林檎をしのぎ、9月は林檎より梨の味がまだ上なのであるが、梨の時期も短い。そしてなんと言っても山菜の王様、茸の時期突入である。茸といっても毎年平均的に取れるわけではなく、その年の降水量や気温によって豊作・不作となり、そこがまた季節のありがたさを感じさせるのだ。
10月は林檎本番が始る。福島の林檎の味を語る必要はなく、素晴しい。芸術的であると思う。地元では・・林檎の良し悪しは中に蜜が入っているかどうかにありなのである。温度の急激な変化がないとなかなか蜜がはいらない。しかし蜜の入ったものは美味しい分、あまり長持ちはしない。そこがまた貴重であり、他地域では体験が難しい。林檎の特徴の一つにシーズンの長さがあげられよう。10月から3月まで続く。だがこの時期、果物の新鮮さは他の季節に残念ながら及ばない。しかし 心 配 御 無 用 。この時期、鍋に代表される様々な食べ物が美味い。そして柑橘類という強い味方もいる。みかん、イヨカン、甘夏柑・・そして最近ではポンカンやデコポンなど誰が名付け親なのだろうと思うものも助っ人として現れ、楽しませてくれる。

 このように年中福島は楽園であり素晴しい。
長々と書きました。しかし僕にとっての問題は健康診断で「もう少しやせましょう」というメッセージが来ること。こんな訳でそんな訳にはなかなかいかないのです。