2011年 7月の記事一覧

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11年07月28日 09時49分23秒
Posted by: odada2
地鎮祭は 建て主さんにとって おそらく 初めての経験でしょうから 神主さんが おごそかに朗々と称える祝詞(のりと)は 儀式の流れの一部になって 内容が心に残ることはないと思いますが 何度も立ち会っている私も 把握できていません。お坊さんのお経は「のーまく さーまんだー ばーざらだん せんだー・・・」と聞き取れても まるで意味不明ですが 神主さんの祝詞は「つちのたいらけく いわねのうごくことなく・・・」と わかりそうなフレーズがありますので 少しでも理解できるよう いつも 気持ちをこめて地鎮祭に参列しています。それでも いまだに理解には程遠いので 神主さんにお願いして 祝詞原文を見せていただくことにしました。
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残念ながら このままでは 読み方がわかりません。神主さんが「ふりがなを振ってあげましょうか?」とやさしく言ってくださったのですが この原文があって 繰り返し聞くことができれば きっと読めるようになるはずですので これから 何回も多くの方の地鎮祭に参列させていただきたいという願いもこめて ふりがなは遠慮しました。心の中で 神主さんといっしょに 祝詞を称えられたらいいですね。地鎮祭 愉しみが増えました。
11年07月25日 09時23分15秒
Posted by: odada2
建て主さん(特に奥さん)に 設計屋が あれこれ考えているところを想像していただいて ちょっと親近感を持ってもらえたらいいなという話です。
『晩ごはん 食べたいものある?』って 時々 うちの奥さんに聞かれることがありますが そのときの うちの奥さんの頭の中が ちょっと わかるような気がします。「カレー!」とか答えて 「じゃがいもがない」とあっさり却下されたりしていますが・・・。「晩ごはん 何にしよう」と奥さんが作戦を考えはじめるのと 私が 「どんな家にしよう」と家のプランを練りはじめる そのとっかかりのところはいっしょなのかなと思っています。奥さんが 「冷蔵庫にあるもの」「賞味期限が切れそうなもの」「スーパーの特売品」「買物に行くか行かないか」「家族の好き嫌いと健康」「人気ランキング」「手間と時間」「新しいレシピの挑戦」・・・頭の中であれこれ思いめぐらすのと 私が 敷地図を前に 「建て主さんの思い」「周囲の環境」「法規の制限」「予算」「私の個性の表現」・・・いろいろ考えながら 何もないところから イメージを作っていく過程が 似ていますよね。イメージの方向さえ決まれば あとは大丈夫 「まかせなさい」という感じですかね。でも 建て主さん(家族あるいはお客様)の前に出したとき 喜んでもらえるか 喜んでもらえるはずだけどちょっと心配という気持ちも きっと 同じですね。(ほめられるとうれしいし もっとがんばろうと思いますよ・・・ね!)

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11年07月21日 09時00分00秒
Posted by: odada2
小学校で出会った「ヒマラヤ杉」 学校北側の威圧感のある正面に ずらりと聳え立つ大木の偉容と 子供心に想像した『ヒマラヤ』という厳しい自然の中に真っ直ぐに枝を広げて立っているイメージとで 特別な木として刷り込まれてしまい いまでも見かけると(あまり見かけませんが・・)「親近感」を感じます。実は 「名前はヒマラヤ杉だけど どう見ても 松だろう」と気が付いて 「きっと 誰かがどこかで勝手にイメージでヒマラヤ杉と呼び始めて あまりにぴったりなので それが定着してしまったのだろう」と納得していましたが 先日 東京 芝の増上寺の境内で出会ったヒマラヤ杉に 『グラント松』と名付けられた案内板が立ててありました。
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第18代アメリカ大統領グラント将軍が 国賓として訪れたときに 記念植樹したものだそうです。「やっぱり 正式には ヒマラヤ杉は『松』なのだ」とひそかにうなずいて 続く英文を読んでいくと
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・・・planted this 『Himalayan cedar』・・・となっていました。「cedar」って「杉」だよね。ということは ヒマラヤ杉は はじめから 「ヒマラヤ杉」だったのですね。知らなかった!
11年07月18日 09時00分00秒
Posted by: odada2
いろいろな鳥居を見てきて「たぶん プラスチックのはないだろう・・」と根拠なく思っていましたが 奥が深い(?)ですね ありました。(べつに 探して歩いているわけではありませんが・・・) それも 道端の自家製(?)ではなく 神奈川県平塚市須賀港の「港稲荷神社」という 小さいけれど港の守り神らしき落ち着いた雰囲気の神社です。
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見たところ きれいに塗装された木の鳥居と思ってしまいますが どこで「もしかして 塩ビパイプ?」と思ったかわかりますか?
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柱と笠木のジョイント 写真だとよくわかりませんが 現物を見ればすぐわかります。『塩ビパイプのジョイント丸出し』です。それがわかると 笠木の微妙な「反り」は 丸太・鋼管では出せない プラのパイプだからできる美しさです。プラの溶接については 全然知識がないので なんとも言えないのですが これだけ丁寧に美しく造ろうとしているのに この『ジョイント』でなければならないのでしょうか。それより そもそも プラの鳥居にしたのは どういう理由があるのでしょうか。(メイン正面の鳥居は 石で造られています)

11年07月14日 09時00分00秒
Posted by: odada2
道端で 私にとっては「おもしろい」鳥居がいろいろ目について 「こんなのが・・・あんなのが・・・」と話したくてたまらないのですが なにしろ興味のない人(=私以外の人)にとっては「それがどうした」というリアクションしかできないので 誰も話に付いて来てくれてないような木がします。などと言いながら 今回紹介するのは こちらの木で造られた鳥居です。
kinotorii.jpg
この 鉢植えの置き場になっていて 大事にされているのか いないのだかわからない状況もおもしろいのですが 鳥居自体も なかなかユニークです。なんといっても すばらしいのは 笠木の「反り」の付け方です。ごらんのように 端部につけた三角のパーツで「反り」を表現するという 裏技とも言える(手抜きとも言う?)アイデア・センス なかなかで その姿も様になっています。(こんなの初めてみました!)笠木の上には 鉄板をかぶせてあるなどとても丁寧に造られていますが 楔の向きが逆ですので 造ったのは大工さんではないような気がします。じゃあ 誰が造ったのでしょうね。
11年07月11日 09時00分00秒
Posted by: odada2
愛嬌のあるキャラを与えられて すっかり街の風景として なじんでしまっている自動販売機の空き缶入れの話です。
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単なる「ごみ箱」だった空き缶入れに いつのまにか 目がついて なんか言いたそうな表情で こちらを見ているのに気がついたのは かなり前になりますが あの時は ほんとうに「すごいことするな~!」と うらやましかったのを覚えています。
想像ですが 空き缶入れの投入口を円にすれば「空き缶以外のごみを投入されにくくなる」という実用性と「目のように見えて個性が出る」というおもしろさとで 考えた人がいたのでしょう。それより 私がすごいと思うのは 自販機の売上げ・採算にはなんの力にもなれないだろう「ごみ箱」に 投資を決断して(反対はあったと思います)このキャラを世に出したことでした。そして現在 街中の自販機の隣に このキャラの兄弟たちが当然のように立っている姿を見て 生みの親は きっと 目を細めているでしょう。
うらやましい・・・。 
11年07月07日 09時00分00秒
Posted by: odada2
ほんとに あちこちに見掛ける鳥居ですが どんな思いを込めて 誰が建てたのでしょうか。先日 道端で出会った鉄製の鳥居の話です。神社の境内に建てられた正式(?)なものと違って 造った人が 自分の『鳥居のあるべき姿』にこだわって 心を込めて 大事に造っている姿が想像できて なんとなく ほほえましいです。
tetutorii1.jpg
鳥居の形式は いろいろあるようですが 鉄を使って造ろうとする時(どういう経緯があったのかも聞いてみたいですが・・・)鋼管を使っていますので 木の場合の丸太で造られた「神明鳥居」「鹿島鳥居」の形式に準ずる直線的なものになるはずと思います。が ごらんのように 丸太では必然性のない両端の「反り」を わざわざつけてあります。(その姿に まったく違和感はありません) 造った鍛冶屋さんにとって 1.反りがつくのが当然 2.反りがついた姿が美しい 3.鋼管を角度をつけて接合溶接するのが(さらにこの場合は 柱との3方向接合)「腕の見せ所」 どうなのか『造った人に会ってみたい(4)』です。
11年07月04日 09時00分00秒
Posted by: odada2
どこか 歩いていて出会うと気になるもののひとつに 「鳥居」があります。鳥居は「垣・柵・門の特別な形」と考えられているようなので 建物とは言えませんが あの単純な形で「神様が宿られる空間」を感じさせる 建築としての存在の大きさは すばらしいものだと思っています。さらに 閑静な拝殿だけの神社だとか 道端にひっそり置かれた小さな社だとか 人の居ない山中に祀られた祠などに建てられた素朴な鳥居には 造った人たちの「思い」が感じられて 素通りできません。使われた材料・工法も 石/木/鉄/コンクリートさまざまですし その形/形式も(詳しくは知りませんが)いろいろです。誰がきめるのでしょうか?造った人に会って 話を聞いてみたいですね。
神奈川県秦野市 小田急線渋沢駅から 渋沢丘陵~頭高山(ずっこうさん)を歩いた時に出会った「鳥居」たちです。
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ちなみに 建築基準法で 鳥居は 令138条第1項第三号に規定する「記念塔その他
これに類するもの」として 工作物に指定されています。
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