「暗い空間には、1.2m四方、30cm高の水槽が3x3個グリッド上に吊られています。水槽内部では人工的な霧が発生し透過と不当化をつなぐかのように流動的なパターンがたえず産み出されていきます。水槽の上から放たれる映像は水溶きの織り成すパターンを通過することで絶えず融解され、抽象と具象の境界をたゆたい続けます。音や映像は流動的な霧やコンピュータのランダムネスにその展開を委ねることでリニアで確定的な時間や空間性から逃れ、ダイナミックに変動する現象として出現し始めます。訪れた人々は、空間内を自由8に動き、水槽の下にたたずむことで、可視と不可視、聞き取れるものと聞き取れないものの間に潜む生きた変容の場に立ち会うことになるでしょう。」
(坂本龍一+高谷史郎「LIFE-fluid,invisible,inaudible」チラシより)

9/15よりICCで行われている坂本龍一と高谷史郎の展覧会「LIFE-fluid,invisible,inaudible」に行ってきた。
展覧会の内容は、チラシに書かれていた上記引用の通り。
映像とそれを投影するための水槽や霧を発生させる装置などを担当した高谷史郎氏と、3x3台の水槽にそれぞれ二台づつ取り付けられた18台のスピーカーから出力される音楽(音?)を担当した坂本龍一氏とのコラボレーションによるインスタレーション作品である。

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