2007年 5月の記事一覧

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07年05月25日 11時31分06秒
Posted by: takuryu
昨日もどなたかが書かれていました。

建築士法、建築基準法が大幅改正されます。

あきれて唖然とする内容ばかりでしたが
最も腹立たしいな、と感じるのは建築士の指定講習会の講習の仕方です。

なんと、講習指定機関は利益をとっても良い⇒ビッグビジネスになる。

いったい誰が儲かるのでしょうか?
そして誰がこのビジネスに便乗するのでしょうか?

さらに建築士免許の更新がない替わりに定期講習後に考査を行うのです。
学生時代の中間考査、期末考査を思い出します。

07年05月19日 12時32分42秒
Posted by: takuryu
設計という仕事について。

特に一般住宅の設計について、改めて感じたことです。

まず、それぞれの方が用意した敷地があります。
それは先祖から引き継いだ土地かもしれません。
あるいは、最近家を建設するためにわざわざ購入した土地かもしれません。
いずれにしても日本のどこか、特定の場所に違いありません。その場所は平らなところでしょうか?少し斜面でしょうか?周囲の環境はどんなところでしょうか?街の中でしょうか?林の中でしょうか?環境に対するご家族の考え方はどうでしょうか?

また家の使い勝手に関して一人一人の必要なことがありますか?その家族だけの使い方がありますか?

このように考えて参りますと、家を建てる方の敷地に合わせ、環境に合わせ、一人一人の必要を考えての家づくりこそが本当の設計ではないか、と感じます。
決して既製品では間に合わせることは出来ません。
家は家族の器です。「幸福」という空気に包まれて暮らす家族の器です。ひとつとして同じではないということ、その家族だけのオリジナルがあってこそではないか、と思っています。

07年05月14日 20時14分16秒
Posted by: takuryu
それほど大きな瑕疵ではない場合、少し前までは施工者がチョチョイ?と直していた手直しが、近年は施工責任ではなく設計責任ではないか、と問われてしまうようになったようです。
それだけ施行者もお金に余裕がないということらしいです。
大手建築会社であっても同じことが言えます。

それで私たち個人の設計事務所も万が一賠償責任が生じた場合には賠償できるように保険に入らなければいけないらしい・・

ここ10年間の賠償責任保険加入率はどんどん上がり支払い実績も保険会社の儲けはほとんど無いほどの勢いだそうです。

そういう世の中になってしまったんですね・・

07年05月14日 19時45分24秒
Posted by: takuryu
5月13日(日)らいてうの会の主催で植樹イベントに参加しました。

全部で300本のブナの苗木を植えます。大勢参加したので一人当たり10本程度植えれば終わるようです。
まず服装から細かい注意があり、植え方も3角に植える方法でなかなか難しいと感じました。
しかし、「伐ったら植える」という簡単な行為が費用の面でなかなか実行できないということで、こうしてボランティアの方たちの良い意識のおかげでかろうじて自然は守られているような気がします。

初めての経験でしたがすごく楽しくやりがいがあり、少しでも木が増えることに自分の超微力でも役に立ったという達成感とで満足できました。

人間は本来このような楽園作り?に生活の生きがいを感じるようにできているんだなぁと感じます。
07年05月11日 23時31分28秒
Posted by: takuryu
災害に強いまちづくり調査事業」を東御市として行うことになりました。

構成は防災協会、建築設計事務所協会、建築士会、市の建設課、そして私たち東御市の建築設計事務所のメンバーで全部で28名です。
2人ずつの班に分け、それぞれ調査区域を担当することに。

ひとつの班が担当するのはだいたい50件ずつになるようですが、建築物、独立看板、門、塀について、構造や地震時にどのように避難道路に影響を及ぼすのかチェックします。
構造物に使われている材料、構造物のサイズ、劣化状況、地震時に倒壊した時の道路への影響幅・・・等目視でチェックし写真に撮り、記録として残すとともに災害時の「避難マップ」の作成のための根拠にするというわけです。

このような公共のためになることに少しでも協力できることは素直にうれしいと思います。
損得抜きに少しでも役に立てたらうれしいと思います。

少し話はそれますが、人間はもともと与えることから喜びを得るように創造されているのですねぇ。進化論では説明することは絶対にできないところです。
07年05月09日 16時51分18秒
Posted by: takuryu
よく、1度口から出したことは実行するべきだ。と言われます。

この点で聖書には、『あなた方の「はい」は「はい」を「いいえ」は「いいえ」を意味するようにしなさい。』と書かれています。
つまり1度口から出した言葉は自分が言ってしまった事で、たとえ不利な立場、不利な結果になるとしても実行するべきである、という意味です。

つまり1度OK したらそれは必ずOKであり、1度だめと言ったらだめなのです。1度やると言ったからにはやらなければいけないですし、簡単に翻してはならないのです。
もしどうしても言った事を変更したいならばその旨、理由を相手に理解してもらう必要があるのです。それから変更すべきでしょう。
得にお金を支払う立場にある方は、それが即、信頼出来る人間なのか、それとも信頼できない人間なのか判断されてしまうのです。

これほど重要なことなのに、平気でこの「一貫性」と言う特質を無視する人が世の中にかなり大勢いるようです。
私も人からの信頼を勝ち得るために、いつも「はい」、は「はい」を「いいえ」は「いいえ」を意味するように、と言う言葉を座右の銘の一つに置いて気を付けたいと思っています。
07年05月09日 16時39分08秒
Posted by: takuryu
興味深いことに、田舎で暮らしたいNO.1は、長野県の松本市だそうです。
東京にも近く、そこそこ都会で、なおかつ周囲が自然に恵まれているのが
人気の原因とのこと。

ちなみに私の住まいは松本より車で約1時間離れた東御市です。
軽井沢から国道18号線沿いに30分の交通の便も日当たりも最高の
明るい市です。(日照率は松本と並んで全国1位?かも。)

団塊の世代が大量に定年となる時を迎えて、都会で長い間企業戦士として
働いてこられた方が、”第2の人生を田舎で”と考えられるのは本当に当然だと思います。
私自身は生まれも育ちもこの長野県でずっと田舎暮らしをしています。
それで、たまに東京へ行って、何日か滞在したとしても、到底この
ごみごみとした都会で”暮らす”など真っ平ごめんだといつも思ってしまいます。
(都会に暮らす方ごめんなさい)

広々とした敷地、歩いている人もたまに見かける程度、田んぼや畑のある風景、
見渡せば山には真っ白な雪、秋には見とれんばかりの紅葉、チョット車で
近くの山にきのこ取り・・本当に数え上げればきりがないほど自然が豊かに
備わっています。

本来、人間は豊かな自然に囲まれながら、おおらかに情緒豊かに暮らすように
神から創造されていると、つくづく思います。
07年05月07日 15時38分29秒
Posted by: takuryu
伝統工法」は地震にも強い!!ということを今まであまり考えたことはありませんでした。

ある記事を読んで本当にそうだ、と納得したのですが、現在の工法は多岐にわたってはいても、いわゆる「在来軸組工法」と呼ばれる工法が一般的です。つまり土台と柱と梁と筋違と火打ち材で構成される建物です。
私の年代ではこの工法による設計が一般的ですが、地震に対する強さは筋違に多くを頼っています。加えてたくさんの金物で固定しています。

戦後の住宅難を早急に解決すべく「住宅金融公庫」を創設して庶民が安い金利で建設資金を借りられるようにしたところまでは良いのですが、実はその時に、建築施工(設計)基準を定めてしまいました。それが現在の「在来軸組み工法」というわけです。

お金を借りるためにはこの「施工(設計)基準」を守らなければなりませんから当然「伝統工法」は廃れて「軸組み工法」が取って代わってしまいました。

この工法はそれまでの「伝統工法」という棟梁が長年培ってきたすばらしい仕事とは全くといってよいほど関係のない工法だったようです。

つまり、金物よりも複雑な木組みによって地震時の変形に柔軟に耐える、ホゾのめり込み等で加わる力が吸収されるということです。
筋違ではなくて、例えば貫であったり、太い柱であったりするわけです。

公庫の施工(設計)基準はこうした「伝統工法」を土台に進歩させた施工(設計)基準を作るべきだったのです。

現在の耐震補強は金物を使う、筋違あるいは構造用合板の耐力壁を新たに設置する、などですが、果たしてどうなのだろう?と考えてしまいます。
07年05月07日 15時33分02秒
Posted by: takuryu
「応急危険度判定士」講習会が長野県庁で行われました。これを機に私も判定士となるわけですが、あくまでもボランティア活動ということです。
もし要請があり出かけるとなると、多分テントに寝袋といったいでたちでないと参加できないと思いました。それに仕事をたくさん抱えている状態で、しかもボランティアとなると本当に参加できるだろうか、それだけではなく、家事やその他諸々に事情が重なってしまうのではないだろうか、という不安が沸いてきます。

建物がどの程度危険かを応急的に判断してその建物が使用可能かどうか、を判断する仕事ですが、最近では中越地震で述べ3000人ほどの方が参加されたそうで、本当に諸事情がおありだったでしょうに、万難を排して参加されたのだろうと思うと頭が下がる思いです。
本当にご苦労なことだったと思いました。

何はともあれ、今から不安に思っていても仕方ないことですから、万が一災害があって要請があった時には何をおいても参加できるような気持ちを持っていたいと思いました。
07年05月07日 10時51分29秒
Posted by: takuryu
5月4日5日の連休を利用して木曽路旅行をしました。

30年前に友人と旅行して以来もう1度行きたいとずっと思っていた、
その願いがかなえられました。

赤沢自然休養林は30年前と変わらず大部分がヒノキとヒバの木々の
かぐわしいにおいに癒されました。

この森林で、ここにいる限り、「あぁ、日本は自然が豊かなんだなぁ」と
錯覚に落ちいり、感じることができます。

本当は木曽のヒノキも伐採されるばかりで植樹しないので、建築材料としては
ほとんど手に入らなくなりつつあるようです。
「伐ったら植える」という簡単な行為が、費用の面でできないとは・・・
せめてこの赤沢美林はいつまでもいつまでも残してほしいと思いました。
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