朝刊に、「サッシの防火認定基準に偽りが有った」と、大きく載っていました。
それがこれ 
   ↓
サッシ3万棟、耐火不足、大手5社、基準満たさず
防火性能の基準を満たさなかったのは、樹脂サッシのようです。
樹脂サッシとは、窓の外側はアルミの部材を使い、室内側は樹脂(プラスチック)で作られたもので、断熱性能の高さを売りにした商品です。室内側が樹脂で出来ていると熱伝導率が低いため、冬場の結露などが起こりにくいと言う製品。

逆に言えば樹脂ですから、燃え易いのでは? 思いますよね。
ですから樹脂の内部に燃えにくい下地を入れ、防火の基準をクリア出来るように施されている筈だったのですが、そうでもなかったようです。

これが意図的に行なわれた偽装だったのか、そうでなかったかは分かりませんが、一度こういう事が起きると、今後いろいろな基準や検査が厳しくなり、その結果、残念ながらコストアップに繋がったりすることもあるので、結果的にはエンドユーザーが迷惑を被ったりする事もあります。そんなことにならないと良いのですが・・・・・・。

私が昨日行って来た管理建築士の講習会も、A歯建築士の耐震偽装事件がきっかけで作られた、新しい仕組みです。管理建築士の講習会のほかにも、すべての建築士が3年おきに受講しなければならない、建築士定期講習会なるものも新しく出来た制度ですが、これも考えてみればおかしな話です。
定期的に講習を受ける目的は、最新技術の習得と情報の収集、能力と質の確保といったことのようですが、受講するたびに1級建築士は12000円、2級建築士は10000円の受講料が必要となります。勉強することは悪いことではありませんが、なんで建築士だけがこんなことを義務付けられるのか、いまいち理解できません。

テキストには、扱う物(この場合、建築物と言う意味でしょうね)が高額だからと書かれていましたが、医者が扱う命の方が、はるかに重くないですか? また弁護士が扱う利益や理念だって、ひょっとすると住宅一軒より、はるかに大きい場合も有ると思うのですが、そう言う職業には、「定期講習会」とか「管理〇〇士講習」みたいなものはありません。なんか、軽い差別ですか?
建築士も、いちおう国家資格なんですが、扱いは「そこの業者さん」みたいな感じになってません?

話が反れてしまいましたが、当事務所で過去に設計させていただいた住宅の中で、防火基準を逸脱していた樹脂サッシを使ったことはありませんので、過去にお世話になったお客様は、どうぞ御心配なく。←ここ大事

また暫く、サッシが面倒臭いことになるんだろうなぁ・・・・・・。

神奈川県小田原市荻窪314正和ビルみなみ302
天工舎一級建築事務所
TEL 0465-35-1464
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