昨日の話。
午前中の打ち合わせを終え、午後からは市内の城址公園内にある<小田原ミューゼ>まで行って来ました。小田原ミューゼとはガラスアートを展示している美術館で、小田原城の雰囲気を感じる設えの中に、アール・ヌーボやデコの作品を展示した趣のあるガラスの美術館。その美術館の中で、小田原を拠点に活躍するガラス作家「イパダガラス工房」の濱舘寛氏と村木未緒氏のお二人の、作品展が催されていたのです。

題して「ひかりあそび ―ガラスの表情―」
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お二人の様々な作品が展示される中、今回のテーマにもなっている大きなアートには、凄く考えさせられるものがありました それがこちら。
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展示会場のアプローチから直ぐに、宙に浮く無数のガラス球。
それらは緩やかなウェーブを描きながら、時に寄り添い、時に離れ、高く低くとシークエンスを感じさせます。ガラス球に誘われるように奥へ進むと、白いキャンパスの上で渦を巻き、静かに収束しているかのよう。
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光に照らされる球、そうでない球がそれぞれに役割を持ち、何かのインスピレーションを与えてくれます。同じ物が二つと無いガラス球は、それぞれに夢や希望、喜びや悲しみと言った人の想いが込められているかのようで、見る人に拠っては、ここから発信しているようでもあり、ここに集まってきているかのようにも見えます。

この個展は東北北関東地震の起きた次の日から催されており、地震発生時は準備の真っ最中だったそうです。そんなこともあり、<ひかりあそび>というイベントタイトルでは有りましたが、ガラス球と灯りが織り成す一つ一つの表情の中に、感慨深い物を勝手に感じたのです。なお残念ながら、この個展は昨日が最終日でした。


神奈川県小田原市荻窪314正和ビルみなみ302
天工舎一級建築事務所
TEL 0465-35-1464
E-mail toshio0223@k-tantei.com 

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