学生時代の友人が、立原道造の資料を送ってくれた。机の中から見つけた古い資料とのことだったが、私は読んだことが無かったので、とても嬉しかった。昨夜は読みかけの本ではなく、その資料をずっと読んでいた。

送られてきた資料は、今年9月に残念ながら一時休館となった「「立原道造記念館」が、開館一周年を記念して開かれた「立原道造と生田勉―建築へのメッセージ―」展の際に発刊したものだった。

建築の天才と呼ばれた立原だが、詩人としての知名度の方が高く、書店に並ぶ著書も詩集が多い彼の建築的側面を、親友・生田勉との交友記録に注目することで切り取った内容で、彼が書いた図面やらスケッチがたくさん取り上げられていて、とても興味深い構成になっている。30頁にも満たない資料だが、これは大切にしよう。ちなみに生田勉とは立原の二歳年下の親友で、立原の影響を受け建築を学び始め、後に日本建築界の重鎮となった、東大の名誉教授もされた凄い方。(80年没)

立原道造記念館のサイトの表紙に、こんな一遍の詩が掲載されている。

「願いは・・・・・・ あたたかい洋灯の下に しずかな本が よめるやうに!」

これだけで今でも泣けます、いや、マジで。
立原道造記念館 公式サイト


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E-mail toshio0223@k-tantei.com

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