「ダンボールハウス」と聞くと、どんなイメージがあるだろう?
たぶん直ぐに思い浮かぶのは、ホームレスの人たちが、駅や公園内に作るダンボール製の家ではないだろうか。印象的には寒そうだし、直ぐに壊れそうだし、なんとも儚げに思うかもしれない。それはきっと<段ボール>と言う素材から受ける印象だと思う。

引越しに欠かすことの出来ないダンボールだが、そこには安価な梱包材と言う経済的な理由だけでなく、「紙なのに丈夫」と言う強度的な理由が、含まれていることを忘れてはならない。建築家の坂茂さんは、紙管ボイドを利用した建築物を設計しているし、緊急時に利用する仮説住居にダンボールを使った物も提案している。つまり段ボール紙は侮れないと言う事。


少し前に見た映画「築城せよ!」は、まさにダンボールで城を建てると言う内容で面白かった。

400年前に築城寸前で戦に負けた城主が、城を建てられなかった無念を抱きつつ、過疎化が進む現代の町に蘇る。町興しを目指す町民たちの協力を得て、400年前に夢見た城の建設工事に取り掛かる。素材は段ボール紙。城の工事を統括するのは建築を学ぶ女子大生ナツキ。果たして念願の城は完成するのか!そして蘇った城主はどうなるのか!町興しの行方は!

「築城せよ!」公式サイト
※音声が出るので御注意を 

たまには映画でも如何でしょう。
天工舎一級建築士事務所