建物には構造や規模、高さや形状に拠って、外から加えられる力に反応し揺れてしまいます。この揺れ方は建物に拠ってそれぞれ違うことから、それを固有周期と呼びます。

小さな建物は小さく激しくガタガタと揺れ、大きな建物はゆっくりと大きく揺れるのが一般的ですが、同じ建物でも下よりは上が揺れたり、RCよりはSの方が揺れが大きかったりします。この固有周期と同じ波の大きさで地震が起きると、建物は地震の波に呼応するかのように大きく揺れてしまいます。この現象を共振現象と言います。

今日の朝刊に、建物高さが60mを超える建物に対して、大きくゆっくりと揺れる遠くの長期周期の揺れに対しても対応できるように、基準を強化する方向で検討していると書かれていました。

なるほど、大きな建物が倒壊した時の被害は、その周辺建物を巻き込み被害が大きくなる可能性もあるので、大事なことかもしれませんね。技術が発達し、都市が高層化していく都会では、不燃化と同様に必要なことなのかもしれません。地震、怖いですからね。

共振と言えば、全国各地に広がる「伊達直人からのプレゼント騒動」ですが、あれも一種の共振現象ではないでしょうか。最初の一人の善意に呼応するかのように、善意の和が広がるのは、とても素敵なことです。できればマスコミは、その送り主の素性を追求するようなことはせずに、そっと見守って欲しいと思いますね。

善行が広がる共振現象なら、みんな大歓迎ですからね。

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