工事中の現場。外壁のサイディングを張るために、胴縁(どうぶち)と呼ばれる下地が組まれていました。この胴縁は下地としての意味だけではなく、空気層を確保するという意味も担っています。

胴縁の厚み分だけ空気の層が出来るため、ここに溜まった空気を下から上に動かすことで、補助的な断熱効果を期待するという考え方です。その厚さは15mm程度のものですが、断熱効果が高いペアガラスに設けられている空気層は、6mmないしは12mm程度が一般的。それから比べても、15mmは、けして侮れない厚みなのです。
null 下から空気が上がって来たら、何処かから外に出してあげる必要があります。それが屋根の軒裏に設けられた換気口か、屋根の天辺に設けられた棟換気の役割です。(下の写真は軒裏換気を見上げたもの) 断熱材の外壁側に空気層を設け、その空気を動かすことで熱の負荷を軽減しようとするのです。
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ちなみにこの考え方はサイディングに限ったことではなく、モルタル仕上げの外壁でも同じこと。 ようは空気層を設けるか、設けないかの考え方と予算との兼ね合い。ちなみに空気は動くことが重要なので、入り口と出口の確保は大切。

出口が大切といえば、ルーフバルコニーの排水口も同じで、メインの排水溝が万一詰まってしまった場合でも大丈夫なように、サブの水抜きを用意しておくことも今は常識。
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でも稀にクライアントから聞かれるのです、「このパイプはなんですか?」と。
なんでも入り口があるなら、出口を用意しておくことが大切です。それは人の体や心も一緒。ストレスが入ってくるなら、そのストレスをどこかで出さないと、体が持たないですからね。私のストレスの出し方は、もっぱらアルコールだったりしますが(笑)


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