先週の金曜日 武田幸夫カルテットのジャズライブを楽しんできました。
会場は福井市内の「響きのホール」で当日券で1,500円でした。
彼は2007年秋以来、JR福井駅東口のアオッサ(県民ホール的建物)のアトリウムにて毎月無料のジャズライブを行なっています。


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福井市は現在、JR駅周辺の再開発を行なっています。
駅周辺の活性化が求められ、2007年4月に東口に再開発ビルとして「アオッサ」を建築しました。


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b>しかし、箱物だけでは人が流れてきません。
だんだん、「アオッサ」内の店舗も閉店に追い込まれてきました。
そんな状況のなかで、武田幸夫カルテットは、活性化の起爆剤として無料ライブを提案し、同ホールスタッフの協力も得ながら、アオッサのPRに努めてきました。
友人の一人として拍手を送りたいと思います。

市内中心部の人口空洞化により「まちづくり」で苦労しているところが全国にはたくさんあります。
ただし、「まちづくり」に成功しているところには、体でいうところの「ヘソ」を利用して活性化をしています。
金沢ならば「兼六園」がそうです。
それでは福井には「ヘソ」となる場所がないのでしょうか?
いえいえ、福井には「福井城址」があります。
しかし、残念ながら城址の中には県庁舎と県警察本部を建築してしまいました。


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「まちづくり」で大切な「ヘソ」の部分を無くしてしまったのです。
これは当時の行政関係者の大失敗でした。
「まちづくりビジョン」というものがまったく無かった人たちの責任です。
ビジョンとはイメージ力ですから、美意識が貧困だったということです。
現在、駅西口の再開発を検討中ですが、なかなかまとまりません。
「ヘソ」が無い状態での「まちづくり」は大変です。


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さて、武田幸夫カルテットの無料ライブも3月17日の夜が最終となるようです。
29回目の公演となります。
彼は「最終回とあまり意識せず、初回のときの気持ちを思い出して楽しいライブにしたい」と新聞紙上で語っていました。


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彼の最終公演を皆で楽しみに行きましょう!