職人(2) 職人の技量
仕事を行う時、それは具体的には「お金」に置き換えられます。
家というものを考えると、
その価格を総額や「坪単価」ということで表したりします。
細かい部分では、この外壁は材料と張り手間あわせていくらになる
という形で、平米単価で表したりします。
ところが、同じ材料を使ったとしても、
その職人、職人で、仕上がりの状態が違ってしまいます。
大工さんの仕事も、和風の仕事では、
その技量が細かい部分にはっきりと現れます。
同様に、とても良く分かるのが左官仕事です。
今ではタイルを張るという仕事は非常に少なくなりましたが、
同じタイルを張る仕事でも、その職人さんの技量で、
私たちプロの目でみると、物凄い「差」が出ることを経験します。
タイルも、張り易いように台紙に張ってあるものを使うのが一般的ですが、
それでも、張り上がりには「差」が出ます。
又、洗い出しという仕上げも、「差」が出る仕上げです。
その「差」が、職人の技量の差です。
どの職人がどんな仕事をするのか、その技量を良く理解して
やらせるのであれば良いのですが、
仕事をこなす事が優先になると、その技量を配慮しない形となる事もある訳です。
例えば、非常に単価の低い現場での仕事であっても、
技量のある職人は、文句無く素晴らしい仕上がりとしてしまいます。
反対に、いくら単価の良い仕事であっても、
技量の低い職人の仕事は、その技量以上の仕上がりとはならないのです。
職人の手を通して作るものは、そういう部分が確実にあるのです。
もちろん、仕事をする職人は、常に全力を尽くします。
それが職人というものです。
それでも、その人それぞれの技量の違いは確実にあるのです。
鉄筋屋だよ wrote:
それでも10代20代の連中は 負けないよう必死に頑張っている 我々は本物の眼を持たなきゃいけない その上で自分がどう選択して責任を 持たせるかを自分の家族のように考えた方が良いと思う。