2009年 9月の記事一覧
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前回の厨房の隣が写真のスペースです。
ここはリフォーム前は
居間として家族が集うスペースだったのですが、
7帖半という縦長のスペースで、
狭苦しい感じの部屋で「不満の種」だったそうです。
リフォーム後は、旧台所にあった食卓テーブルを置き、
もう一つの「食堂」スペースとなります。
もう一つの「居間」かもしれません。
主に食事をする所は最初に掲載した「和室」となるのですが、
椅子に座っての食事となると、こちらを使うことになります。
又、ちょっと本を読んだり、何かを書いたり、何かの作業をしたり
というスペースにもなるでしょう。
ここは1階では一番日当たりの良い部屋で、
私としては、厨房スペースと一体の部屋にして
リビング的に使う提案もさせて頂きましたが、
どうしてもこれまで同様に仕切りたいという要望が施主よりあり
これまでのアコーディオンカーテンの仕切りを
無垢の杉材の建具とし、上部には明り取りの欄間もとり、
厨房の明るさを確保する形で仕切りました。
(それにより、厨房部分は以前の薄暗い部屋から大変身しています)
こちらの床も厨房スペース同様、
既存の建材床の上に、施主による塗装をした無垢の杉板を張りました。
壁は、新たに杉板の腰壁を設け、
その上を施主施工の塗り壁仕上げとしました。
写真は前回の和室の隣の厨房スペースです。
和室とは引き分けの建具で仕切り、
通常は一間の開口で繋がっている形です。
リフォーム前は、食堂テーブルもあり、
食堂も兼ねるスペースでした。
しかし、設計上のミスなのか、
スペース的に流し台脇に冷蔵庫が置けなかったり、
食器棚などの台所関係の収納や機器の配置の関係で
食堂としては上手く使われていない状況にありました。
ですので今回、流し台脇の冷蔵庫スペースも確保し、
元の台所スペースの一部を狭い廊下に譲り、
「厨房」という機能のみの部屋としました。
そうなると、スペース的には中央に余裕が出来ますので、
収納等も考えて、中央にアイランド家具を設えました。
アイランド家具は、上にレンジや炊飯器を置き、
流し台に面する所には、ダストボックスの収納スペース、
そして、米の収納、精米機のスペースも設けてあります。
床は既存の建材床の上に無垢の杉板を張り、
雰囲気もやわらかい感じになりました。
この床の塗装も施主施工で行いました。
天井は単純にビニールクロスの張替えでも良かったのですが、
梁組みの確認のため、全面撤去し、下地から作り変えとしました。
結局、構造的に判断し、一部、梁の補強を行う形となりました。
新潟市内で7月から工事をしていた住宅のリフォームが完成しました。
築20年ほどの建売り住宅のリフォームでした。
外装の全面張替え、耐震補強、内部、水周りのリフォームと
工事内容は多岐にわたるものでした。
写真は、和室6帖と押入だった所を
押入を取って、和室8帖とした部屋です。
8帖の空間とするために、柱も抜きましたので、
補強梁を入れ、それが必然的に下がり天井の意匠となりました。
建売り住宅でしたので、壁はビニールクロス張りでしたが、
今回のリフォームで、塗り壁としました。
それも施主施工の塗り壁です。
(この関係の話は別の機会で詳しく書かせていただきます)
決して上手い塗り壁ではありませんが、
ビニールクロス張りから塗り壁にしただけで、
空間の雰囲気もかなり変わりました。
そして、障子戸はなくして、インナーサッシを取り付けました。
床面は畳敷きで、掘りごたつの設えがあります。
写真右側の縦長窓は今回のリフォームで新規に取り付けました。
この窓の面の腰壁(杉板張り)が下がり天井と共に
この部屋の良いアクセントになっています。
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