2010年 8月の記事一覧
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だいぶ間が空いてしまいましたが、
幼稚園の付属施設を木組みの工法でつくった時のお話の続きのです。
漸く見付かった大梁に使う材料は
いよいよ製材という段階となります。
製材は単なる「木」が建築の資材である「木材」に
生まれ変わる過程です。
丸太をそのまま使う選択もあるのですが、
一般的には製材をして使います。
設計者として製材済の材料を
材料検査という形で見るのは当たり前の業務ですが、
今回のように製材に立ち会うことは
決して多くはありません。
だから、丸太が製材台に載せられる段階から、
自然と興奮状態になります。
特別な瞬間という感じです!
丸太をどう引くか、
将に製材の職人の経験と力量が問われます。
この大梁になる材料探しにご協力いただいた
尊敬する棟梁が太鼓判を押すベテランの製材の職人さんが、
見事に「梁材」として生まれ変わらせます。
製材された大梁材は、
本工事の着工の流れがはっきりするまで、
この製材所で、暫く自然乾燥されます。
建築工事において、工事見積書は図面と同様に
大変重要なな資料となります。
ですから、本来であれば「分かり易さ」が必須なのですが、
設計者という立場で、色々な業者の工事見積書をチェックしていますすと、
この「分かり易さ」という面で、首を傾げるものも少なくありません。
通常、工事見積書は、建築のプロである施工業者が、
素人である建て主に提出するものですから、
尚の事「分かり易さ」が必要なのですが、
現実には、どうも「分かり難くしている?」と
疑ってしまうようなものがあるのです。
では、何故「分かり難く」するのかですが、
それは施工業者の「逃げ道」であったり、
「出来るだけ曖昧にしたい」という意識の現われと思います。
「分かり難さ」の典型は「1式」という表示です。
工事内容によっては、確かに数量に置き換えられないものもあり、
「1式」表示を全て否定するつもりはありませんが、
数量もはっきり出来るものでも、意図的に「1式」表示しているものは、
将に「分かり難くしている」と捉えて然りです。
金額的にも、「1式」で数千円であれば、まだ良いのですが、
数万円、更にそれ以上になると、
「1式」ですませられる業者の金銭感覚を疑う必要があります。
図面も最低限、見積書も「分かり難い」となると、
「曖昧さの極み」となります。
「1式」ではなく、数量もあり、単価も表示してある書き方でも、
実は「分かり易い」ものと「分かり難い」ものがあります。
どんな複雑な建物でも、「部品」があり、
それを取り付けたり組み立てたりしますので、
金額の構成は「物(部品)」と「手間(人件費)」に分けられます。
しかし、単価の表示のし方に「複合単価」という方法があり、
「物」と「手間」を一緒にして表します。
例えば、合板一枚を張るという作業を考えると、
分かり易いのは、合板の値段がいくらで、
それを張る手間代はいくらかかるという示し方です。
ところが、「複合単価」だと、
合板一枚を張って、材料と手間でいくらですという表し方ですので、
その単価だけ見ても、合板が一枚いくらなのかは分かりません。
もっと凄いのは、この壁面を施工していくらですという、
「物」も下地材を含めて何種類も一緒にしている複雑な
「複合単価」もあります。
○○室壁工事 ○○㎡ 単価○○円と表示され、
一見すると見積書の形態になっていますが、
もう、こうなると素人の方では
内容を把握することは不可能なのです。
でも、実は一般的な見積書では、
こんな表示も平気でされている現状があるのです。
大変重要なな資料となります。
ですから、本来であれば「分かり易さ」が必須なのですが、
設計者という立場で、色々な業者の工事見積書をチェックしていますすと、
この「分かり易さ」という面で、首を傾げるものも少なくありません。
通常、工事見積書は、建築のプロである施工業者が、
素人である建て主に提出するものですから、
尚の事「分かり易さ」が必要なのですが、
現実には、どうも「分かり難くしている?」と
疑ってしまうようなものがあるのです。
では、何故「分かり難く」するのかですが、
それは施工業者の「逃げ道」であったり、
「出来るだけ曖昧にしたい」という意識の現われと思います。
「分かり難さ」の典型は「1式」という表示です。
工事内容によっては、確かに数量に置き換えられないものもあり、
「1式」表示を全て否定するつもりはありませんが、
数量もはっきり出来るものでも、意図的に「1式」表示しているものは、
将に「分かり難くしている」と捉えて然りです。
金額的にも、「1式」で数千円であれば、まだ良いのですが、
数万円、更にそれ以上になると、
「1式」ですませられる業者の金銭感覚を疑う必要があります。
図面も最低限、見積書も「分かり難い」となると、
「曖昧さの極み」となります。
「1式」ではなく、数量もあり、単価も表示してある書き方でも、
実は「分かり易い」ものと「分かり難い」ものがあります。
どんな複雑な建物でも、「部品」があり、
それを取り付けたり組み立てたりしますので、
金額の構成は「物(部品)」と「手間(人件費)」に分けられます。
しかし、単価の表示のし方に「複合単価」という方法があり、
「物」と「手間」を一緒にして表します。
例えば、合板一枚を張るという作業を考えると、
分かり易いのは、合板の値段がいくらで、
それを張る手間代はいくらかかるという示し方です。
ところが、「複合単価」だと、
合板一枚を張って、材料と手間でいくらですという表し方ですので、
その単価だけ見ても、合板が一枚いくらなのかは分かりません。
もっと凄いのは、この壁面を施工していくらですという、
「物」も下地材を含めて何種類も一緒にしている複雑な
「複合単価」もあります。
○○室壁工事 ○○㎡ 単価○○円と表示され、
一見すると見積書の形態になっていますが、
もう、こうなると素人の方では
内容を把握することは不可能なのです。
でも、実は一般的な見積書では、
こんな表示も平気でされている現状があるのです。
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