施工会社では、表向き〈設計料〉というものを取らないのが一般的です。
「設計はサービスです」とまで言う所も少なくありません。
片や、「設計料は建設費の5%をいただきます」という事で、
はっきり〈設計料〉を取る会社もあります。

では、〈設計〉は無償で出来るのかを考えてみましょう。
一軒の大切な「お家」を形にするには、
それなりの「手間、暇」が掛かるのは当たり前です。
ポイント(4)で書かせていただきましたように、
一軒の家を数枚の図面で作ってしまう場合であっても、
果たしてサービスで出来るのでしょうか?

〈設計料〉は取らないと豪語する会社でも、実は建設費の中に、
それなりの金額を見込んでいることは当然の事です。
〈設計料〉と明記しないというだけで、
決して無償で行う訳ではないのです。
そのような会社では、〈設計〉に掛ける費用を出来るだけ
低く抑えようとします。
プランを決めるのも、〈じっくり〉という構えにはなりにくいのが現状です。
描く図面も本当に必要最小限となってしまいます。

結局のところ、そのような会社では〈設計〉については、
あまり重要とは捉えていない可能性が高いと考えても仕方ありません。
〈設計力〉がお金を頂くに値するものでないから、
〈設計料〉を表に出さないという捉え方が出来るかもしれません。

〈設計〉に掛ける費用は「無駄」とお考えの方は、
そのような可能性のある会社に、
大切なマイホームの建設を委ねるのも、良いのではないかと思います。

しっかりした〈設計〉は、決してサービスでは出来ないのです。
ならば、それなりの費用を掛けて、〈設計〉に責任を持ってもらう方が、
より《確実》と考えるのは、とても自然ではないでしょうか?