2011年 3月の記事一覧
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建築士試験監督員の重要な役割の一つに、持ち込み法令集のチェックがある。一冊あたり10秒ほどでチェックする。もちろん全体の詳細なチェックはできない。
それでも、よく勉強されている法令集と、場当たり的に勉強した法令集との違いは判る。中でも参考書並みの図解を丁寧に書き込んでいるものは明らかに前者の法令集とは異なるものがある。受験産業から示されている法令集の線引例そのままの法令集とは異なり、法令の内容を消化しながら書き込まれた法令集は、ある種類、使いこなされた道具のような味がある。
一級の試験にそんな法令集に出会うことが多いのは、建築士を目指す意識が高まっていることを示しているのだろう。
試験に合格したい心情はよく理解できる。それだけ魅力ある資格だからこそ、携わる人々の正義によって支えられるべきものだろう。新しい手法を模索するより何より、自分自身が納得できる合格をしてほしい。
;その根本にあるものを、経験がなされなければ無くならないのではないだろうか?そのためにも、何より自分自身が、納得できる合格をしてほしい。
それでも、よく勉強されている法令集と、場当たり的に勉強した法令集との違いは判る。中でも参考書並みの図解を丁寧に書き込んでいるものは明らかに前者の法令集とは異なるものがある。受験産業から示されている法令集の線引例そのままの法令集とは異なり、法令の内容を消化しながら書き込まれた法令集は、ある種類、使いこなされた道具のような味がある。
一級の試験にそんな法令集に出会うことが多いのは、建築士を目指す意識が高まっていることを示しているのだろう。
試験に合格したい心情はよく理解できる。それだけ魅力ある資格だからこそ、携わる人々の正義によって支えられるべきものだろう。新しい手法を模索するより何より、自分自身が納得できる合格をしてほしい。
;その根本にあるものを、経験がなされなければ無くならないのではないだろうか?そのためにも、何より自分自身が、納得できる合格をしてほしい。
もう古臭い話で恐縮だが、真新しいA1サイズのトレーシングペーパーを平行定規に張り、スケッチをもとに図面のレイアウトに時間をかけていた頃と比べ、図面の元になる基準線を置くのに神経を尖らせることがなくなった。というのも、CAD上ではレイヤ(層)をまたいで幾重にも鉛筆の線を重ねることが可能で、あたかも宙に線が浮かんでいるがごとくトレーシングペーパーはいつまでも白紙のままで移動や複写が可能だからだ。
自室の片付けをしていて、今は使っていないT定規を発見して、つい数年前(鯖読みです20年前くらい)はそれだけ時間をかけていたことを思い出したのだ。
そもそも学生の頃はケンチクの図面に対する価値をそんなところからも感じることができた。名の通った建築家の図面展示などを見て、書いては消した跡の残る清書図面から受ける図面の製作過程に対して、ある種の美しさを見ていたように覚えている。
それはスケッチに表現されたうちの一本の線が、意思を携えながらも限定された表現の場で、各々の役割がつながりひとつに結集するべく置かれる。そんな計算や思考が図面に反映されているということだった。いまスケッチ展に足を運ぶ人が多いのはそういったことなのだろう。スケッチは全体を見なければ描けない。
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