2009年12月 馬渕澄夫国土交通副大臣の講演内容-第二段
投稿日:2010年01月11日月曜日 08時12分57秒
投稿者:株式会社ソーケン・アンド・パートナーズ カテゴリー: General
■建築基準法の改正問題について
確認審査の「迅速化」、「簡素化」、「厳罰化」他について
1)迅速化について
とくに要望が多かったには迅速化だ。まずは審査期間の数値目標を示していくことを考えている。すでに期間短縮はかなり進んできているが、確認検査機関ごとに数値目標を示し、実績の公表とフォローアップしていく。どのくらいの審査をやるというのは市場で大きな意味をもつのではないかと思っている。
今回のヒアリングも役所がやるのでは、モノが言いにくい面もあるかもしれないが、確認検査の対応も特定行政庁や民間機関によってまちまちのようだ。ある意味、イジメに近い対応もあったという声もある。そこで苦情の窓口を設置する。審査員に対する指導によって、確認検査の適切化と迅速化を図る。また、審査中の差し替えの禁止についても、審査時の指摘によって可能にするようにしたい。チェックリストを簡素化することを含めて迅速化したい。軽微な変更についても拡大していきたい。
また、4号の特例については、当分の間は継続する方向で考えたい。
2)申請図書の簡素化について
簡素化も要望も多かった。申請図書では、換気扇などの設備機器について詳細な図面やカタログの添付が必要となっていたが、基本性能の明示に止める。大臣認定の写しの添付も、データベースで照合して確認すれば済むようにしたい。
確認申請の書類、瑕疵担保保険、住宅性能評価に関わる書類なども、手続きのワンストップ化として一定程度同じ書式にして簡素化したい。
3)厳罰化について
前原大臣からの指示であるが、私自身は、厳罰化についてはもう少し検討する余地があるのではないかと個人的には感じている。厳罰化が先鋭的になってしまっては自由度を弱めてしまうのではないか。中間、完了検査の徹底などをしっかりやっていくということで、しっかり見ているということを明示した方が良いのではないかと思っている。
4)増改築リフォーム
既存不適格建物の増改築では、4号物件の増改築でも構造計算が必要とされてきた。リフォームを推進するために、全体として壁量を確保すればよいという仕組みを考えたい。
5)建築基本法の制定について
個人的な考えとして、建築基本法の制定に取り組みたい。和泉前住宅局長時代に、建築基本法のあり方が検討されてきたが、改めて建築全体を俯瞰できるように全体の法体系の整理を行いたい。基準法改正を1年先に延ばして、時間をかけた価値があったと評価されるような法改正を行いたい。
6)伝統構法について
伝統構法については、すでに国交省内に実証試験を行う部会が設けられているが、伝統構法は耐震基準を含めて建築基準法には馴染まないとされてきた。東のマニュアル、西のマニュアルが分かれてどう整理するか。石場建ても現在の基準法には馴染まないという問題がある。しかし、このまま、曖昧な形で置いておくわけにはいかない。
これまでの実証試験の進め方は、結論ありきの進め方をしていないか。再度、見直しを国会で明言した。委員の新たな選定を含めてニュートラルな形で進めていただくようにお願いしている。
平成20年から3年かけて、伝統構法を基準法に位置づけるための準備を進めてきたが、新たな方向性を考えたい。年明けには新しい形を提示できるのではないか。
7)住宅エコポイント制度について
住宅の問題は、緊急経済対策として取り上げられた。菅副総理からは、景気、環境、雇用の3つのキーワードでアイデアを出せ、との指示があり、住宅版エコポイント制度が取り上げられた。
内容的には、まだ足りないという批判もあると思う。環境負荷の低減をどう判断するのかという問題もある。住宅の性能評価では、屋根・壁、開口部、設備機器の3つがあるが、設備機器は家電野エコポイント制度で対応できる。屋根・壁は、施工の段階からチュックしないと、実際の状況を十分に把握するのは難しい。
結局は、開口部に限定させてもらった。極めて矮小化した内容となってしまったが、開口部の場合は、二重サッシの出荷ベースで確認できるので財務省的には良いだろう。今回は、緊急経済対策として出したので、今後も引き続き検討していきたい。(エコリフォームをいっているようである。)
確認審査の「迅速化」、「簡素化」、「厳罰化」他について
1)迅速化について
とくに要望が多かったには迅速化だ。まずは審査期間の数値目標を示していくことを考えている。すでに期間短縮はかなり進んできているが、確認検査機関ごとに数値目標を示し、実績の公表とフォローアップしていく。どのくらいの審査をやるというのは市場で大きな意味をもつのではないかと思っている。
今回のヒアリングも役所がやるのでは、モノが言いにくい面もあるかもしれないが、確認検査の対応も特定行政庁や民間機関によってまちまちのようだ。ある意味、イジメに近い対応もあったという声もある。そこで苦情の窓口を設置する。審査員に対する指導によって、確認検査の適切化と迅速化を図る。また、審査中の差し替えの禁止についても、審査時の指摘によって可能にするようにしたい。チェックリストを簡素化することを含めて迅速化したい。軽微な変更についても拡大していきたい。
また、4号の特例については、当分の間は継続する方向で考えたい。
2)申請図書の簡素化について
簡素化も要望も多かった。申請図書では、換気扇などの設備機器について詳細な図面やカタログの添付が必要となっていたが、基本性能の明示に止める。大臣認定の写しの添付も、データベースで照合して確認すれば済むようにしたい。
確認申請の書類、瑕疵担保保険、住宅性能評価に関わる書類なども、手続きのワンストップ化として一定程度同じ書式にして簡素化したい。
3)厳罰化について
前原大臣からの指示であるが、私自身は、厳罰化についてはもう少し検討する余地があるのではないかと個人的には感じている。厳罰化が先鋭的になってしまっては自由度を弱めてしまうのではないか。中間、完了検査の徹底などをしっかりやっていくということで、しっかり見ているということを明示した方が良いのではないかと思っている。
4)増改築リフォーム
既存不適格建物の増改築では、4号物件の増改築でも構造計算が必要とされてきた。リフォームを推進するために、全体として壁量を確保すればよいという仕組みを考えたい。
5)建築基本法の制定について
個人的な考えとして、建築基本法の制定に取り組みたい。和泉前住宅局長時代に、建築基本法のあり方が検討されてきたが、改めて建築全体を俯瞰できるように全体の法体系の整理を行いたい。基準法改正を1年先に延ばして、時間をかけた価値があったと評価されるような法改正を行いたい。
6)伝統構法について
伝統構法については、すでに国交省内に実証試験を行う部会が設けられているが、伝統構法は耐震基準を含めて建築基準法には馴染まないとされてきた。東のマニュアル、西のマニュアルが分かれてどう整理するか。石場建ても現在の基準法には馴染まないという問題がある。しかし、このまま、曖昧な形で置いておくわけにはいかない。
これまでの実証試験の進め方は、結論ありきの進め方をしていないか。再度、見直しを国会で明言した。委員の新たな選定を含めてニュートラルな形で進めていただくようにお願いしている。
平成20年から3年かけて、伝統構法を基準法に位置づけるための準備を進めてきたが、新たな方向性を考えたい。年明けには新しい形を提示できるのではないか。
7)住宅エコポイント制度について
住宅の問題は、緊急経済対策として取り上げられた。菅副総理からは、景気、環境、雇用の3つのキーワードでアイデアを出せ、との指示があり、住宅版エコポイント制度が取り上げられた。
内容的には、まだ足りないという批判もあると思う。環境負荷の低減をどう判断するのかという問題もある。住宅の性能評価では、屋根・壁、開口部、設備機器の3つがあるが、設備機器は家電野エコポイント制度で対応できる。屋根・壁は、施工の段階からチュックしないと、実際の状況を十分に把握するのは難しい。
結局は、開口部に限定させてもらった。極めて矮小化した内容となってしまったが、開口部の場合は、二重サッシの出荷ベースで確認できるので財務省的には良いだろう。今回は、緊急経済対策として出したので、今後も引き続き検討していきたい。(エコリフォームをいっているようである。)
以上
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